アーカイブ-7月-2010の記事
喝采(ちあきなおみ)
「喝采」、この歌を聴くとなぜかじーんとなる。当時は、亡くなってしまった恋人を思いつつステージで歌っているという設定で「ちあきなおみ」自身の実体験を元に作られた曲と信じていて、歌っている彼女の表情や涙から情景を想像してしまいじーんとしたのである。後に全くのフィクションと知るのだが、ちあきなおみの歌を聞くとやはり情景がうかんでしまう。それほど、彼女の歌唱力や曲が素晴らしいのだろう。
彼女の歌声は聞く人を魅了してしまうのだろう。なぜなら、毎年のようにベスト盤などのCDがリリースされたり、テレビでも特集として取り上げられるほど、いまだに多くのファンが存在することでも推測できる。
この曲「喝采」は、1972年のレコード大賞及び歌唱賞を受賞している大ヒット曲である。しかし、同時期に「女のみち」が爆発的なヒットで12週間もオリコン2位という記録を持っている。
「喝采」は徳永英明も『VOCALIST 3』(初回版のみ)等でカバーされているが、もしかしたら、若い世代は、コロッケの物まねの「喝采」と「ちあきなおみ」が有名かもしれない。
「ちあきなおみ」のヒット曲は、「喝采」の他「四つのお願い」、「X+Y=LOVE」、「紅とんぼ」等がある。
現在は、夫の郷鍈治との死別をきっかけに一切の芸能活動を休止し、引退同様の状態となり公の場所にも全く姿を現していない。
君だけに愛を(ザ・タイガース)
「君だけに愛を」を聞くとジュリーこと沢田研二が、スポットライトの中で「オー プリーズ・・・」と歌いはじめるシーンと、客席のファンに向かって指を指すポーズが蘇ってくる。
ブルー・コメッツがレコード大賞を取った翌年になるが、タイガースとテンプターズが若い女性の人気を二分していた。メインボーカルのジュリー(沢田研二)派とショーケン(萩原健一)派に分かれていたのである。
ジュリーは魅惑的な大きな瞳に端整かつ甘美なルックスで、「君だけに・・・」と客席を指差すと、コンサートでは失神者が続出したらしい。それほどGSの人気は過熱した時代だった。
タイガースのメンバーは他に、トッポ(加橋かつみ)、サリー(岸部一徳)、タロー(森本太郎)、ピー(瞳みのる)、後にトッポの脱退で加わったシロー(岸部シロー)。
「君だけに愛を」は、オリコンではBEST20に初登場し、翌週には一気に2位に上昇したが、「帰ってきたヨッパライ」の異常とも言えるヒットのため1位になることはなかった。同じ年にザ・タイガースは「花の首飾り/銀河のロマンス」・「シー・シー・シー」を発表しオリコン1位獲得、このあたりが絶頂期といえるだろう。
しかし、嫁さんによれば、ジュリーはソロで「勝手にしやがれ」を歌った時代が一番かっこいいらしい(笑)
ブルー・シャトウ(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)
ブルー・シャトウといえば、「森トンカツ、泉ニンニク・・・・」の替え歌が頭の中に蘇る。誰が作ったのか分からないが、当時は全国で流行したのではなかろうか。なんの意味も無い替え歌が、いまだに歌えるのだ。
ブルー・シャトウは、150万枚のレコード売り上げを記録し、第9回日本レコード大賞を受賞した。当時はGS(グループサウンズ)の時代で、ブルー・コメッツの他、タイガース、スパイダース、ワイルドワンズ等が人気だった。ほとんどのGSグループが長髪なのに対して、ブルーコメッツだけはサラリーマンのような七三分けとスーツ姿での演奏だった。そのため、当時は若者は長髪がかっこいいと思っていたようで、タイガースなどの長髪のグループが人気があった。
でも、ブルー・シャトウはグループの人気とは別に大ヒットすることになる。ブルー・シャトウは同年暮れのレコード大賞を受賞するとともに、ブルー・コメッツは紅白歌合戦に出場することになる。当時、人気のあったタイガースやスパイダースは落選し、落選の原因が長髪だと噂されちょっとした騒ぎになった。
ブルー・シャトウを作曲した井上忠夫(後の井上大輔)がフルートを脇に抱え歌う姿は、自分は今でもかっこいいと思う。その後、井上大輔として作曲家へ転向して「ランナウェイ」や「め組の人」などの膨大なヒット曲を世に出し、自ら死を選びこの世を去った。
なつかしの曲がテレビで放映されると必ずといっていいほど、ブルー・シャトウは登場する。そして、「森トンカツ、泉ニンニク・・・」の替え歌が浮かぶ。それほど誰もの耳に届いている昭和のスタンダードである。
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君といつまでも(加山雄三)
中学へ進学したころ、ベンチャーズやビートルズのエレキサウンドに酔いしれていた。自分の家も同じであるが、エレキギターを買ってもらえるほどの余裕のある家庭はほとんど無い時代、ラジオから流れるエレキサウンドに合わせて今で言うエアーギターを弾いていた。
それでもギターを弾けるようになりたくて、ガットギターならと親を騙して手に入れて、ベンチャーズの曲を毎日練習したものである。
そんなとき、ブラウン管にエレキギターのサウンドと斬新なメロディ、そして歌声。加山雄三がギターを抱え、ランチャーズと一緒に登場したのである。そして、映画「エレキの若大将」の主題歌の「君といつまでも」が大ヒット。いっきに若大将ブームが巻き起こった。
記憶では、「エレキの若大将」は正月に公開されたと思うが、同級生と一緒にワクワクしながら映画館へ出かけていった。当時の中学生を感動させるには充分、映画館を出た後も感動に浸っていた。
「君といつまでも」は当時300万枚を超える大ヒットを記録したのであるが、残念ながらレコード大賞は他の曲に譲った。しかし、加山雄三は俳優として現在も第一線で活躍している。この曲を抜きにして彼を語れないし、「幸せだなあー、僕は君といる時がいちばん幸せなんだ」という間奏のセリフを言う時の、はにかんで鼻をこするシーンは脳裏に焼きついている。
「君といつまでも」の他、「夜空の星」「夕陽は赤く」「青い星くず」「夜空を仰いで」「旅人よ」など多数のヒット曲がある。
これらの曲は、弾厚作というペンネームで自身で作曲している。加山雄三は、後のフォークソングやニューミュージック全盛時代に先立つ、日本におけるシンガーソングライターの草分け的存在でもある。
恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
「恋のバカンス」はわかりやすいメロディに覚えやすい詩、アレンジもかっこよく誰でもが知っているカラオケのスタンダード曲の一つです。
双子歌手の草分け的存在のザ・ピーナッツ。ノースリーブでウェストがキュッと締まったアメリカンスタイルで歌う二人の歌声は、美しく暖かく、抜群のハーモニーであった。伊藤エミ、ユミのデュエットは双子のなせる業なのか、本当に息がピッタリで、何と心地よいことか。
その後、多くの双子の歌手がデビューしたけど、ザ・ピーナッツ以上の才能を感じる歌手は現れていないだろう。私自身がそうであるように、今も数多くのファンがいて、彼女たちの歌声を愛し続けている。
「恋のバカンス」はザ・ピーナッツの曲の中でも私の大好きと理由で勝手に選んだのであるが、後々沢山のアーティストによりカバーされていることからしてもり名曲に違いない。
その他、ザ・ピーナッツには「恋のバカンス」の他、「恋のフーガ」「ウナ・セラ・ディ東京」「ふりむかないで」「 情熱の花」「銀色の道」など、多くのヒット曲がある。
高校3年生(舟木一夫)
1960年代¦コメントは受け付けていません。
「赤い夕日が校舎をそめて ニレの木陰に弾む声・・・」と詰襟の学士服で歌う舟木一夫、この歌を聞くと中学時代の修学旅行で初めてマイクを握って歌ったのを思い出す。クラスの女の子に淡い恋心を抱いたいたこともあり、その子の前で歌うのだからドキドキと胸が高鳴った。中学生で歌詞の内容は理解できない部分もあったかもしれないが、舟木一夫の姿と歌の歌詞を自分に置き換えていたような...。
まだまだ純情で女性に淡い恋心を抱いたばかりの中学生には、舟木一夫の歌に託して思いを伝えることしか出来なったのである。
舟木一夫はこの「高校3年生」でデビューし、「修学旅行」「学園広場」と数カ月おきにヒットを飛ばし、青春歌謡の地位を不動のものにしたのである。青春歌謡とといえば、その時代を代表する舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦の3人を称して「御三家」と呼んだ。この3人は青春歌謡を歌うスターとして圧倒的な人気を誇ったが、その中でも舟木一夫が突出した存在だった。
だが、青春歌謡のスターたちも、やがてGS(グループサウンズ)時代の到来とともに第一線から消えていく。
上を向いて歩こう(坂本九)
「上を向いて歩こう」は、坂本九の代表曲。作詞は永六輔、作曲は中村八大で、もともと1960年に開催された中村八大のリサイタルのために制作した楽曲だったが、1961年10月に坂本九のシングル曲としてレコーディングされて大ヒットすることになる。
さらに、1963年「スキヤキ」のタイトルで全米ビルボード誌とキャッシュ・ボックス誌の第一位に輝き、世界的大ヒットになった。アメリカでナンバーワンになることは、大リーグで活躍している松井秀樹が、大リーグに移籍したとしにホームラン王をとるようなもので前人未到の驚異的なことなのである。後にも先にもこの曲をおいて他にはない。
さらに、日本の楽曲をアメリカのアーチストが歌ってヒットしたのではなく、日本人の坂本九が歌ってヒットチャートのトップになったことが、信じられないほどの快挙なのである。
坂本九の歌い方は、「上を向いて歩こう・・・」ではなく、「ウヘィホォウ ムフゥイテェエ・・・」(文字で書くと難しい…)と独特な歌い方、もしかしたらその歌い方が受け入れられたのかもしれない。いまでも、その歌声が鮮明に記憶に残っている。
その他、「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」「幸せなら手をたたこう」「涙くんさよなら」「レット・キス」など、どれも名作ばかりである。



